自己愛性人格障害・自己愛性パーソナリティ障害
自己愛性人格障害とは
自分本位な歪んだ自己愛を持つ者を言う
「自己愛性人格障害」とはその字の如く「自分自身を愛する人格」となります。本来、自分自身を愛することには何の問題も無いはずです。しかしその最後の語句に「障害」との文字が加わっている以上は看過できない問題が在りそうです。
通常であれば、自己を愛することは周辺の人たちと良好な関係を構築して行くことに繋がります。それにより安定した人間関係や環境を保つことが結果自分自身を愛する行為になります。ところが「自己愛性人格障害」の方は困ったことに自分の利益しか考えられません。その性質は自己顕示欲がとても強く傲慢であり、常に自分自身を人よりも優位に立ち、立場の弱い者に対し蔑み批判を繰り返す攻撃性を持つ、恐ろしい性質を持った人格者を「自己愛性人格障害」と分類します。
またモラルハラスメントを実行する者は、この自己愛性人格障害の傾向が必ず在ります。
自己愛性人格障害への取り組み
聖心こころセラピーには、この問題に頭を痛めている方々がお越しになります。
そんな上司を持った会社員、そんな夫を持った妻、そんな妻を持った夫、そんな親を持った子供、そんな子供を持った親、そんな友人を持った人。
いつまでも悩んでばかりでは何も事態は改善しません。
少しの勇気をお持ちになり、私どものカウンセリングにお越し頂き問題の解決を図って行きましょう。
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自己愛性人格障害・自己愛性パーソナリティ障害の人は次のような特徴が確認できます。
強い自尊心を持ち自己中心的
誇示する傾向が強く常に評価を求める
支配的であり人を見下し差別的な面を持つ
人の意見には興味がなく耳を傾けない
自分の意向に添わなければ徹底的に相手を批判する
相手の人格をも否定することにより自分を誇示する
相手に服従を求め常にイエスの回答を望む
相手へ共感性を求めるが相手への共感性は持たない
非常に傲慢であり尚且つ攻撃性を持つ
逆らえば激昂するもしくは陰湿な報復がある
相手の利用価値が全ての原点となり搾取性が高い
自己愛性人格障害には以上のような特徴があり、その割合が高ければ完全にモラルハラスメント(モラハラ)を実行していると言えるでしょう。
それにしても誰しもこの自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)を持った人とは関わりたくはありませんし、そんな人がいたのであれば当然避けて通ります。しかしながら最初から「ある種の目的のある相手」に対しては勿論そんな態度は取りません。
職場や部活動やサークルなどの組織の中では、人数が多いために標的を決めかね最初からモラハラ振りを全開で表している人も中には見受けられるが、夫婦関係や恋人関係、親子関係や友人関係の殆んどの場合には標的となる者を定めます。ではその標的になる「ある種の目的のある人」とはどんな人のことを指すのでしょうか?その本質は非常に恐ろしいものであり、善良な人には思いもよらない目的の内容は「自己利益のために相手を利用する」に特化している点にあります。
最初のアプローチはとても魅力溢れる人柄としてあなたの前に登場します。あなたにとって今までの誰よりも親身になってくれ、あなたを補ってくれるとても心強い存在としてあなたの精神に定着して行きます。
それらが確定した頃に「自己愛性人格障害」特有のモラハラを全面に展開して行きます。このことについては、別頁の「自己愛性人格障害の被害に遭う人」や「自己愛性人格障害のアプローチ法」などに詳しく記述しておきましたのでそちらも併せてご覧下さい。
自己愛性人格障害を持つものには、同時にその家庭において伴侶や子供達に精神的DVや経済的DV、肉体的DVなどの「DV(ドメスティックバイオレンス)」を併せて持っている場合が多くあり、職場ではパワーハラスメント(パワハラ)の傾向もモラハラと共に複合的に融合しているはずです。
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