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夫婦共依存

                       
夫婦共依存について特   徴診断テスト
弊    害思考パターン原   因
認める大切さ対   策関 わ り 方
相談のケースQ & A

 

夫婦共依存について


「依存症」と呼ばれるものには、アルコール依存やギャンブル依存などの症状があります。また、大量に物を買いこんでしまう買い物依存症という行為もありますが、その中で「人」に依存してしまい、また依存される状態に依存するという「共依存」という状態があります。共依存とはどのようなものなのでしょうか。


共依存とは?


まず「依存」とは、相手に頼らなければ自分を満たせない状態、つまり相手に全てを委ねて寄りかかっている状態をいいます。そして「共依存」とは、お互いがお互いに依存し合う関係性を指します。具体的には、以下の状態が共依存といえます。
 

他人の行動を自分の思うように変えようとする行為

他人の行動が気になって思うようにコントロールしたくなるが、自分の行動には責任を持たない行為

不安定な生活や問題のある人に近づきたくなる場合

自分の価値観が分からずに自己評価が低く、自分に対して否定的である場合

視野が狭く、広い世界に向かおうとしない場合
 

プラスな行為もマイナスな行為も全てを含め、お互いの存在なくしては生きていけないような感覚にとらわれている場合が多いです。


自分を求めてくれることに価値を見出し、問題から目をそらす


ギャンブル依存症である旦那さんがいて、その旦那さんがパートで家計を支えている奥さんに「自分のせいで厳しい生活をさせても申しわけない」「感謝している」と感謝の言葉を口にしますが、ギャンブルを止めることができません。そして妻は、その相手からの言葉に自分の存在価値を見出して、その言葉をかけてもらいたいために「あなたはそのままでいいのよ。」と夫を支えますが、夫はギャンブル依存症から抜け出せずに、妻と共依存の生活が延々続くという関係に陥っています。そんな場合には、きちんとギャンブル依存症を治すように行動を起こすことが必要になるのですが、駄目な夫を支える自分というのに価値を見出しているために、それを変えることができません。


この人は私がいないと駄目になる!と思ってしまう感覚


共依存になりやすい人は、自分の持つ価値観を自分で認めることができず、自分を愛することができません。したがって、そのままでは存在意義が薄くなり、幸福感を感じられずにいて、生きにくくなります。それを回避しようとして、夫に尽くして、常に相手が自分を必要としてくれるように過度な愛情を注ぐようになります。「この男は私と一緒でないと駄目になってしまう」といったような考え方をしているのも共依存夫婦の典型です。尽くされる夫は居心地が良いと感じて妻を必要として、妻は自分が必要とされることで自分の価値を見出して欲求が満たされます。しかしこの関係は夫が延々と妻に依存している行為でもあり、いずれは経済的にも精神的にも破綻していくパターンを取ります。夫に問題があることから目を背けてしまっているのが問題です。夫のためを考えるのであれば、依存症や問題点を解決していく必要があります。


第三者に話して、自分の状況を知ること


自分がいないといけない!というような心理状態に陥ると、その状態が悪いことであることやおかしなことであることという認識がなくなってしまうため、状況を改善するには心理カウンセラーなどに話を聞いてもらうことが必要になってきます。ほかにもっと彼に尽くす女性が登場して、妻のもとを去ることで初めて気づいて目が覚めるということもあるのですが、そのような状況に陥った場合には、早めに第三者からのアドバイスを受けて客観的な意見や改善方法を教えてもらい、自分自身の価値を他の部分で見出していくことが共依存から抜け出す第一歩になります。私がいるからと一人で抱え込むのではなく、旦那さんの状態が良くなるようにしていく必要がありますし、外部の支援を受けることもいいでしょう。悪いことに気づき、その状態を改善するための対策が必要になります。旦那さんの自立を促すことも奥さんの幸せの第一歩にもなります。共依存の関係になるのではなく、お互いに自立した一個人としての付き合いをしていけるといいのですが、なかなか難しい場合もあります。お互いに離れてからわかることもありますので、一旦離れてみることも頭に入れておきましょう。自分のことを大切にできるように毎日過ごしていきましょう。

 

 

夫婦共依存 「特徴」


共依存とはお互いに自立できていない状態を指します。一方が相手に依存して、その状況に対して自分がいないといけないのだという気持ちになって献身的に尽くしてしまうというケースです。問題点が発生しているのにそれを見ていない点などに問題があります。心の弱さもありますし、自分のやっていることに対する責任感のなさなども挙げられます。夫婦共依存関係に陥っている夫婦の子供は気持ちが不安定になっている場合も多いです。親がしっかりと自立していないために、しっかりとした信念がなく、優柔不断になって、不安定な子供の心境を作り出します。


互いがいないと生きていけないという錯覚


共依存状態になることで、どんなに過程に問題がある場合にも、そのことに気づいていない場合も多く、お互いに依存しあうことでそこから抜け出せなくなって、解決策も見いだせず、前に進めないままで毎日が過ぎていきます。自分で自立して何かを行うということができずに、何か問題が起きても自分で解決しようとせずにすべて相手に丸投げしてしまいます。その結果、依存性が強いことで、離れることもできずに、やがて憎しみが強くなっていくというパターンもあります。


共依存状態にある夫婦の特徴


自分一人では何もできない

何か行動するときには夫婦や子供に関することなどを相談するケースはあると思いますが、共依存に陥っている場合には、常に相手のことを気にしてしまい考えてしまって、自分で何かを決めて行動することができません。いつも夫婦でいないと不安であり、緊張状態になります。自立している夫婦は相手を尊重するので、相手に物事を任せるということもできるのですが、共依存夫婦の場合には、お互いに束縛し合いつつ相手を尊重することができなくなります。自分のことも信じられないので、優柔不断になります。


相手の顔色を窺いながら行動する

何をするにも相手のすることに口を挟みます。信用できないのでなんでも自分がしてあげないと駄目だと思い込んでいます。また、その逆もあり、何かするときには相手の顔色を窺ないながらびくびくと行動している場合もあります。自分の意見がないので、相手にすべてをゆだねてしまいます。失敗したときには相手の責任であると責任転換をすることも多く、自己責任の気持ちが薄いこともあります。旦那がこういったからこうやる。とか妻がこうしろといったからこうするというような気持で行動しており、自分で決定して自分で行動するという意識が低い場合が多いです。


相手がいないと生きていけない

自立ができていないので、自分一人で生きていくという気持ちがありません。そのために、相手が間違っている場合にも意見できないことや、自分の意見も言えないという傾向にあります。暴力を振るわれても逃げることができずに、状況が悪化しやすい傾向にあります。子供を守ることもできない親にもなりやすく、犯罪につながるケースも出てくるので問題は深刻です。


独占欲が強く、閉鎖的になりがち

共依存してしまうことで、相手への独占欲がお互いに強くなり、ありもしない浮気を疑うようになったり、相手の行動を逐一把握して、相手の考え方までも自分の思うとおりにしようとします。ストーカーのような行為をすることもあったり、友人との付き合いを制限したり束縛するようになります。世界には自分たち二人だけというような関係になり、交友関係が狭まっていくということもあります。また、第三者が助けに入ろうとしても、家庭内のことに他人が口をはさむのを嫌って、段々と閉鎖的な生活をするようになります。


理性的にものを考えることができなくなる

共依存に陥ると、被害妄想が激しくなるという特徴も見られます。実際には起きていないことが、現実で起きているかのような錯覚を起こし、相手を疑って泣いてしまうことや、怒りに任せて暴力をふるう場合もあります。

 

 

夫婦共依存 「弊害」


夫婦共依存に陥っているとどのような弊害があるのでしょうか。お互いが自立して楽しく過ごしていくための基盤が失われるので、お互いが不幸になるという危険性があります。夫婦共依存はお互いに気づいていない場合も多く、他人から見るとおかしいけれど、本人同士は満足している場合もあります。


あの人は私がいないと生きていけないのだと感じる思い


自分が必要とされるということは嬉しいことでもありますが、そこに大きな問題を抱えているにもかかわらず、必要とされているように感じてしまい行動を起こすのは注意しなければいけません。旦那さんが働かないことやギャンブル依存症であることなどを見過ごして、旦那さんに感謝の言葉をかけてもらいたいために一生懸命働いている例など、一見問題があるように見えるのですがそこの解決には目を向けないことなどが問題です。もちろん、役割分担で旦那さんが家事をして奥さんが外で働くというパターンなどもありますが、基本的にお互いが自立していない状態というのが、共依存の原因であると言われています。うつ病で働けない旦那さんを助けたいと無理を重ねていた奥さんなどは周りの人に共依存を指摘されて、離婚を決意し、離婚することでお互いに自立することができたというケースもあります。お互いがお互いを頼りに思い信頼するのはいいですが、依存するのはあまり良い関係とは言えません。得意不得意分野はあると思いますが、お互いが一人でも生きて行けるけれど、一緒にいるというような状況であるといいでしょう。


子供にも影響あり・情緒不安定になる場合も


夫婦共依存に陥っているとその状態が正常ではないにも関わらず、その状況を続けるということに陥ります。母親を殴る父親を見て、子供は健全に育つことができるでしょうか。また、共依存に陥っている本人たちも辛いとか生きにくいと思うことはないでしょうか。最近はいろいろな夫婦の形がありますので、一概にこれが常識でこれは非常識だというものでもありませんが、親がDVを行っている場合などは正常な家庭とは言えない状況です。虐待などが行われていて、虐待されている子供を守るべき存在であるはずの母親が守ってくれない場合などもあります。そういった場合には事件に発展する可能性もあり、十分に注意する必要が出てきます。家庭とは本来は安らげる場であることが前提ですので、どちらかが辛いとか幸せでないと感じるような場合にはなにかひずみが起こっている場合もあります。自分の依存心などを感じた場合には、きちんとそれをコントロールできるように努力していくことが必要になるでしょう。もちろん、自分の苦手な部分を相手にやってもらうというのは、人としてはある行為なので責めることはできませんが、苦手なことにもチャレンジし、自立できるように努めることも必要になるでしょう。


自分の意見をしっかり持とう


夫婦共依存に陥ると、相手のいうことに従ってしまい自分の意見が持てなくなるという弊害もあります。一緒にいても相手の考えや価値観に合わせるだけでなく、自分の意見や価値観を持つことも必要になります。お互いに一人でいる時間をとって、自分を見つめなおす時間を取るのもいいでしょう。相手の意見や価値観を尊重することと、相手の意見にそのまま従うことは別物です。一緒にいることで相手が駄目になっていると感じるようであれば、離れることも必要です。過剰な助け舟を出すことで、相手への自立心を妨げてしまう場合にはそれは共依存関係であり望ましい関係ではありません。相手のことを考えるのであれば、過剰に援助するのではなく離れてみることも必要になるでしょう。相手が一人の大人としてきちんと生活できるように考えてあげることも夫婦としては必要になってきます。相手が世話好きだと甘えてしまう部分もあるかと思いますが、共依存状態にならないように気を付けたい点でもあります。

 

 

夫婦共依存 「思考パターン」


夫婦共依存に陥るとどのような行動に出てしまうのでしょうか。夫婦共依存に陥る場合の思考パターンについて紹介しましょう。
 

ギャンブル依存症の夫に治療を進めず、自分が生活費を工面する


ギャンブル依存症の旦那さんを持っている奥さんは、旦那さんのギャンブル依存症という現実から目を背けてしまい、自分ががんばって稼いで旦那さんからの優しい言葉をかけてもらうのを期待して、ギャンブル依存症を治すという行動に出ないという特徴があります。自分がいることで、この家庭を守っているのだということを感じて一生懸命に働きますが、旦那さんのギャンブル依存症という根本的な問題から目をそらしてしまっているので、経済的には困窮したままになります。こういった場合には、その状況を第三者に相談して、アドバイスを得て行動を変えていく必要があるのですが、共依存状態に陥っているので、その悪い状態が自分の存在価値を高めると考えてしまい、状況を改善する方向に頭が回りません。
 

DVをされているにもかかわらず、離れられない夫婦


DVをされている奥さんや旦那さんがいる場合には、自分の身の危険を感じつつも、離れられない人がいます。この人の思いを理解できない自分が悪いのだと自分を責めたり、いつもは優しいところもあるので私が尽くすことで変わってくれるはずという希望を持っていたりします。DVはDVをする方が悪いのですが、罪悪感や問題意識がないことも多く厄介な問題です。一番は、その相手と離れることになりますが、離れられない状態になっているのが共依存です。自分が犠牲となり、献身的に関わることで相手が変わってくれるはずと思うのですが、なかなかそうもならず状況は悪化します。こういった場合にもDVを受けたらきちんと相談する場所を見つけて相手から距離を取ることが必要になるのですが、経済的な観点や子供のことを考えて、別れられないというケースもあります。しかし、この場合も、子供にとっては悪影響ですので、DVを受ける場合などには距離を置くことも必要になるでしょう。
 

経済力のない妻と家事のできない旦那


これはお互いに利害関係が一致している場合などもあるのですが、世間の人から見ると共依存関係に見られる場合もあります。一昔前の日本では、男性は外で働き、女性は家庭を守るという図式が当たり前でしたが、最近では女性も仕事を持ち、男性も家事をするということが当たり前になってきています。そのような場合にも、お互いに苦手な部分を相手に任せて依存しているという形の夫婦関係が成り立っている場合には注意が必要です。旦那さんのことを給料を運んでくる人、奥さんを家事や育児をする使用人のような存在と感じてしまうと一緒にいるのも辛くなりますし、相手を尊重できませんので、あまり良い関係とは言えません。自分にできないことがあるために相手と一緒にいなくてはいけないという関係になってしまいます。もちろん、育児期間などはお互いに役割分担をする時期もありますので、一概には言えませんが、お互いにお互いをフォローできるように、思いやりをもって接することができるといいでしょう。世の中には旦那に早く死んでほしいと思う奥さんなどもいるということで非常に残念な関係になってしまう場合もあります。それも、コミュニケーション不足や思いやりの不足などが原因と考えられますので、お互いの関係を修復するための努力が必要になってきます。その結果、離婚という結果になったとしても、お互いが楽しく有意義な毎日を送れるように努力していくことが必要になります。相手に依存していると思う部分がある場合には、そこを変えていけるように準備をするのもいいでしょう。相手に甘えてばかりいないように、自分でも自分を変えようと努力することが必要になります。しかし、それは相手の価値観に染まることとは違います。相手を尊重しつつも自分を持つことが必要です。

 

 

夫婦共依存 「原因」


夫婦共依存になる原因にはどのようなことがあるのでしょうか。共依存に陥ってしまう原因には、相手の為に何かをして自分を求めてもらいたいという思いと、相手に甘えて楽をしようと考えてしまう相手への依存心が原因で起こります。何か行動を起こすときには何事も自己責任が伴うことを念頭に置いておく必要があるでしょう。
 

献身的な援助は本人の自立を阻害している可能性がある


働かない夫や働かない妻、家事をしない夫、暴力をふるう夫や妻などがありますが、すべては相手への甘えや自己責任に対する認識の甘さなどがあります。また、そういった人たちの為に自分ががんばることで自分は必要とされていると感じ離れることができない関係になっていくことがあります。必要とされた位と考えている人の奥底にある感情は、自分が見捨てられたくないという感情です。自分に自信がなく、あの人は自分がいないと駄目なのだと思うことで自分の存在を確認するといったような感情があります。お互いに必要とし、必要とされるのはいいことであり、現代では、男女の役割なども変わってきている部分もありますが、その状態がお互いに苦しい、いけない状態だという場合には見直す必要があります。旦那や妻のDVに困っているとか、金銭的に苦しいのに自分ががんばればいいのだと思ってしまうことなどは共依存の関係に陥ってしまう可能性もあります。
 

次第に相手をコントロールしようとする場合も・・・


共依存関係に陥ると、感情的に負のスパイラルに陥る場合が多いです。一緒にいると不幸であるのに離れられない場合などです。離れるのが怖いという場合もあるでしょうし、様々な原因があると思いますが、相手のことを尊重し、一個人として自立して暮らしてくことがお互いのためであることを考えると、一緒にいて不幸な場合にはその関係性を見直す必要も出てきます。相手が可哀そうだと思っても、相手の自立を促すためには離れる必要がある場合もあります。もちろん、自分が率先してそれをやっている場合にはいい場合もあります。どちらか得意な方が行うというのはいいことですが、そこにひずみが生じて苦しさなどが出てくる場合には考えないといけません。相手の気持ちに付け込んで、甘えてしまう場合もあります。しかし、そこでも今一度自分の行動をよく考えて、自立できるように努力する必要があるでしょう。行動を起こすことで、見えてくるものもありますし、考え方なども変わってくる場合もあります。
 

お互いに依存する関係ではなく、尊重する関係になろう


夫婦関係ではお互いに依存する関係ではなく、尊重する関係になれるといいでしょう。この状況は良くないという場合には、それを改善できるように、第三者の話を聞くとか、アドバイスを受けるということもいいかもしれません。その状況が幸せでなく辛いという場合には、問題点をよく見てみる必要があります。DVをされているにもかかわらず、一緒にいて離れられないことはないでしょうか。そんな相手に対して自分がいる事に自分の存在意義を見出していないでしょうか。経済的に旦那さんに依存しているのであれば、仕事を探してみるのもいいかもしれません。自分の力で稼げるようになると自信もつきますし、自由に使えるお金も増えます。また、家事をまかせっきりの場合には、自分のことだけでも自分でできるようにするといいでしょう。小さな子供ではないし、奥さんは使用人ではありません。相手に負担をかけないように自分でできることは自分ですることが必要になります。共依存の関係にならないように、しっかりと相手を尊重して、自分でできることは自分の判断で行うようにしましょう。相手のことを考えるのであれば、相手が自立できるようにサポートすることも必要になります。それが、大変なことであっても、悪循環に陥らないためには大切なことになるでしょう。まずは、第三者に相談するなどして、解決策を得ましょう。

 

 

夫婦共依存 「認める大切さ」


夫婦共依存を認めてその関係を改善していく上では、つらい決断をすることもありますが、お互いのためには離れた方がいい場合もあります。夫婦共依存を認めることでその関係を改善していきましょう。
 

うつ病の夫を支えていた妻、だけれどもうつ病が一向に良くならず夫も働かない


うつ病の旦那さんがいた奥さんがいたのですが、奥さんと一緒にいる間は奥さんに頼ってしまい、うつ病にかかっていたのもあって、仕事をしても続かないという日々を送っていました。奥さんも自分がいないと、夫は生きていけないのだと思っていたので、一生懸命献身的に尽くしていたのですが、うつ病は一向に良くならず旦那さんが働く様子もありませんでした。そのことから、知人にあなたたちは共依存関係にあるといった指摘を受け、自分の苦しさを理解して、その関係性を変えるべく努力していくことになりました。その夫婦がとった行動は結果的には離婚になったのですが、離婚をしてからは、旦那さんも自分で働いて生活をするようになり、奥さんも旦那さんのことを考えずに毎日過ごせる日々が訪れたということです。結果的には離婚になりましたが、お互いに自立をした生活をするために、相手に依存するのではなく、自分たちの状況を客観的に見ることができるようなったことで、精神的な負担が軽くなったという事例があります。共依存関係に陥っていると周りが見えなくなっていて、自分たちが共依存関係に陥っているという認識がなくなっている場合などもありますので、誰かに相談して、客観的なアドバイスを得ることも必要になってくるでしょう。
 

時には離れることもお互いの自立の為になる


必要とすることや必要とされることで相手を求めることはあると思いますが、それがお互いを駄目にする場合にはお互いが共依存の関係になっていることを理解し、その関係を変えていくために努力することが必要になるでしょう。誰かから必要とされることは嬉しいことではありますが、それが状況を悪化させるものであるとしたら考える必要が出てきます。その献身的な行動が相手を駄目にしていることに気づかずに、相手への過度な世話を焼いてしまうということは、本人の自立心を妨げてしまいます。相手のための行動と言いつつも、自分の存在意義を見出すための行為であり、自分のための行為だったということに気づくこともあります。夫婦とはいえ、適度な距離をもってお互いを尊重する必要があります。無関心になるという意味ではなく、程よい距離感で相手の問題は相手の問題として、大きく立ち入らないことも必要です。もちろん、助け合うことは素晴らしいことですが、それが自分にとって負担になっていないかなどをよく考えてみる必要もあるでしょう。お互いに依存し、依存され合う関係であるのであれば、自立できるように、その関係が改善する方向に努力する必要が出てきます。離婚するという選択肢になるかもしれませんが、自分一人の力で生きていくためにも必要な行動になります。
 

相手に必要とされることで得られる自分の存在意義


自分を犠牲にしても相手に尽くすという性格の人もいます。相手に何かしてあげたいという気持ちは立派なことです。しかし、それが度を過ぎていて、相手を支配し、自分を苦しめている場合には、共依存状態に陥っていないかをしっかりと見定める必要があります。一緒にいるととても辛いのに別れることができないという場合には共依存を疑って、第三者に相談することや、自分達以外にも、その関係を見直せるようにサポートを受ける必要があります。二人の世界に陥ってしまわないで、外の世界を見ることで見えることもあります。一人で頑張りすぎないで、誰か相談できる相手を見つけましょう。相談できる期間などで、自分の今後についてよく考える時間などを作るのもいいでしょう。幸せとは何かをよく考えてみましょう。

 

 

夫婦共依存 「克服への対策」


夫婦共依存を克服するためにはどのような対策を立てるといいのでしょうか。共依存に陥っている場合には、どのように判断するといいのでしょうか。
 

相手に意見するのを怖がらない


共依存に陥ってしまっている場合には、相手が悪いことやいけないことをしていた場合にもそれをとがめられないという行動に出てしまいます。咎めることで、相手の機嫌が悪くなって自分が嫌われてしまうのではないかと考えてしまうことが原因です。しかし、そういった場合にも、相手に意見することを恐れないようにしましょう。相手が世間の非常識になるようなことをしているのであれば、きちんと意見することも必要です。相手の問題や相手の悪い部分などに目をつぶらずに、毅然とした態度で意見を言うことが必要になるでしょう。彼や彼女の問題を自分のせいだと思わないようにしましょう。相手の悪い行動も自分のせいだと言ってしまうと、相手もあなたの責任だという風に甘えてくることもあります。それを防ぎましょう。
 

共依存の状態を自覚して受け入れること


何が原因でそういう状態になってしまったのか、どのくらい前からそういう状態なのか、そして何か改善できそうな手段はあるのかなどを確認していきましょう。そうすることで、共依存を克服するために、どの手段を取るのがいいのかなどが見えてくることがあります。誰かの手を借りた方がいい場合もありますので、その場合は第三者に相談してみるのもいいでしょう。
 

自分を大切にして、自立すること


共依存状態を抜け出すには、精神的に自立することが必要です。精神的に自立することで、彼がいなくては生きていけない、お互いに必要としあっているからという考え方が捨てられるようになります。自分一人でも生きていけるけれど、彼と一緒にいるとさらに幸せに過ごせるから。と付き合う理由を変えていけると、相手との関係性も違ったものになります。一人になる恐怖を捨て、自分に自信が持てるようになることで、自分を第一に考えられるようになり、自然に彼や彼女に対しての考え方や対応も変わってくるでしょう。
 

物事を論理的に考えよう


共依存症に陥っている場合、相手のDVが原因という場合に多いのが、彼が反省しているそぶりを見せることでつい許してしまい、結局また暴力を振るわれてなかなか共依存から抜け出せないというケースもあります。人はそう簡単に変わることはできませんので、その点は留意しておく必要があります。いままでもそうであったように本当に反省して変わってくれたわけではなく、反省したふりをしているだけですので、あなたは彼を過信しすぎているのかもしれません。彼が殴ってくることは、前は許したけれど、再度行われたという場合には、きちんと距離を置いたりするようにし、過去の過ちを二度三度と繰り返さないようにすることも重要です。
 

心療内科医やカウンセラーなどの専門家に第三者として関与してもらう


自分たちで改善できそうな手立てがない場合や自分の命に危険が及ぶかもしれないというときには、第三者の力を借りてみるのも一つの手段です。心療内科やカウンセラーを頼ることで、知識と経験も多い彼らはなにか有益なアドバイスをくれることも多いでしょう。自分たちの力で頑張ってみてもどうにもならないときに最終手段として頼れるといいでしょう。自分は一人ではないのだということを頭において、辛い時や助けが必要なときには専門家などの第三者に頼ることも考えておきましょう。
 

辛いかもしれないけれど、お互いに距離を置いて別れるという選択も


共依存に陥っていると感じたら、相手と距離を置くことも必要になるかもしれません。自分一人で自立して暮らせるように、自分を強くする必要も出てきます。相手の言うことに従うことや、相手の顔色をうかがうのではなく、いけないことはいけないと毅然とした態度で接するようにしましょう。相手に依存していることを感じたら距離を置くこともいいでしょう。

 

 

夫婦共依存 「関わり方」


夫婦共依存とはどのように関わっていくといいのでしょうか。ボランティア精神が強い方もいますし、甘えてしまう方もいます。そのような中でも相手に負担をかけずに、自分でも自立して、自分の時間を大切にするということが必要になってくるでしょう。夫婦はどのように関わり合っていくといいのでしょうか。
 

相手に何かしてあげたいと思うのは正常な感情


相手に何かをしてあげたいと感じるのは一種の愛情です。しかし、それがエスカレートし、あの人は自分がいないと駄目になってしまうからと自分を犠牲にして、相手を許容し、問題点から目をそらすのは、自分が苦しくなってしまうかもしれません。気を付けることは、共依存になっている場合には、相手を思うことで自分の存在価値があると考えてしまい、そのことしか見えなくなってしまうことにあります。他にも自分の為に使う時間があっても良いのに、相手の問題にも自分に非があるのではないかと考えて、尽くしすぎてしまうことで弊害が生じます。相手に愛情があるのであれば、自分を犠牲にするのではなく、相手に自立を促すことも必要な場合もあるでしょう。相手に対して、自分がいないと駄目だといったような強迫的な観念で接していることはないでしょうか。また、そう考えることで自分が辛くなることはないでしょうか。一度自分の気持ちと向き合ってみましょう。
 

相手を尊重しつつ、自立した関係を築く


共依存の関係に陥っているとお互いに行けないと思っていることがあっても、それに対する対策が立てられずにお互いに依存している場合などが出てきます。自分が尽くしすぎる性格であると感じる場合には、一度距離を置いてみるのもいいでしょう。尽くすふりをして、相手を自分の思うように動かそうとはしていないでしょうか。相手のこと考えるのであれば、尽くしすぎるよりも自分で頑張ってもらうというポイントも必要になる場合があります。お互いの関係を良く見直して、お互いを尊重し合える関係でいられるといいでしょう。大切だと思う人を普通は殴ったりはしません。もし、相手が正常な精神でいられないのであれば、それは相手の問題になってきますので、自分のせいだとは思わずに一歩引いて行動しましょう。しかし、男性にも言ってはいけない発言などもありますので、自分も相手の自尊心を傷つけるような発言をしていないかを十分に注意して考えるようにしましょう。
 

相手は子供ではなく一人の成人した大人であること


夫婦というのは親子ではありませんので、相手のことをすべてわかるわけでもありません。育ってきた環境の違う者同士が一緒にいるのですから、合わない部分などもあるでしょう。そんな中で、子供のように相手を世話するというのは相手の自立を妨げている可能性があります。経済的な制裁はいけませんが、自分でも働いてみるように勧めてみたり、自分で家事をしたりするのもいいでしょう。主婦の方も、旦那さんが稼いでくるからではなく、自分のためにも働いてみるのもいいかもしれません。ずっと家にいると外に出るのが怖くなるかもしれませんが、外に出ると見えてくるものもありますし、自分で稼ぐことは自分の自信にもつながります。お互いに協力し合って、生活できるように努めましょう。旦那さんが家事をやってくれると自分も稼がなくてはという気持ちにならないでしょうか。また、旦那さんの負担にならないように自分も自立しなくてはと考えてはいかがでしょうか。働いてほしいと考えている男性も増えてきていますので、誰かが言うからということでなく、自分の意志で何でも決めて行えるといいでしょう。何か気になることがあれば第三者に相談してみると自分たちの関係が良く見えてくるかもしれません。辛い関係になっているのでしたら、その関係を見直すことも必要です。離れることになっても、お互いに自立して、お互いの気持ちを尊重できるといいでしょう。

 

 

夫婦共依存 「相談のケース」


専業主婦で外に出るのが怖い40代の女性


旦那さんは忙しく家にいることも少なかったので、家では子供たちと過ごす時間が多かったようです。経済的なことで旦那さんに依存しており、生活費が止められることなどを恐れて、離れたくても離れられず自分の意見も言えないということが多いと話していました。経済的に旦那さんに依存しているということだったので、少し自分でも外に出てみないかということをアドバイスしました。仕事だけでなくても、お友達とどこかへ出かけることや何か楽しみを見つけて打ち込むことなどがいいのではと感じました。自分の気持ちをカウンセラーに相談することや、少しでもいいのでなにか始めてみることをアドバイスしました。社会とのつながりを持てるようなことをすることで、気持ちも少し変わってきます。子供さんが大きくなってきたのを機に、少しパートに出ることにしました。パートを通して新しい出会いもあり、旦那さんへの見方も少し変わってきたと言います。今までは生活費を運んでくるのは当たり前だと思っていましたが、お金を稼ぐことの大変さが分かったことで、旦那さんへもねぎらいの言葉をかけるようになり、夫婦仲は少し改善したとおっしゃっていました。
 

旦那さんの振る舞いに混乱していた女性


旦那さんの子供のような振る舞いに混乱していた奥さんでしたが、別れるという決断をして、旦那さんと距離を置くことにしました。それまでも急に会社を辞めてくるなどのことがありましたが、若かった頃は自分が働くなどして、家庭を切り盛りしてきましたが、家庭でモラハラやDVを働く旦那さんを見るようになり、気持ちが折れてしまったということでした。幸せになるために努力してきましたが、旦那さんに改善は見られなかったために、別れを決意しました。別れた後は、自分で生活するために仕事を始めたということで、別れてよかったと話しています。奥さんも子供と一緒に平穏な生活を送っています。
 

旦那さんに時々暴力を振るわれる女性


いつもは優しいので、一緒にいるけれど殴られるのは怖い。私が悪い部分もあるので、申し訳ないと思っており我慢している部分もあるけれど、いつまた殴られるのかと思うと怖くて一緒にいるのが辛い時があるという女性がいらっしゃいました。何があっても暴力はいけないことなので、少し旦那さんと距離を置き、殴ったならば家に帰らないという感じで対応するようにとアドバイスを行いました。殴った後はもうしないと土下座などをしてくれるのですが、また感情がコントロールできずに殴られるということで、相談に見えました。旦那さんの給料が低いことに不満を持っており、自分も働かなくてはいけないという思いが強い方でした。感情的になると、あなたの給料が安いから私も一生懸命働いているのにという発言をしてしまい、喧嘩に至るケースも多いとのことでした。そういった発言は男性のプライドを傷つけることになるので、しない方がいいのではないかというアドバイスも行いました。喧嘩になるのはお金のことが多いということで、少し距離を置いて、殴られるようであれば離婚を考えてもいいかもしれないということを伝えました。
 

休職してしまった旦那さんを持つ女性


旦那さんが会社でのストレスで休職しました。奥さんは生活費などの心配もしており、奥さんの実家に援助を頼むなどして切り抜けていたが、旦那さんが奥さんの実家に援助を頼むように言ってくることや、まったく生活費を入れなくなってしまい、さらには、モラハラや子供への悪影響が見え始めました。旦那さんにストレスを感じ始めた奥さんでしたが自分の体調が悪くなっていくことも感じ、自分の気持ちもよくわからず悩んでいました。結婚して18年を迎える夫婦でしたが、旦那さんの行動は収まらなかったため、精神医に相談したり、児童相談所に相談したりと第三者に援助を求めて、離婚調停により、離婚が成立しました。別れてからは、旦那さんは職場に復帰し、養育費を払ってくれているということです。

 

 

夫婦共依存 「Q&A」



結婚して20年になりますが、夫のモラハラで悩んできました。今までは子供がいたので子供のためにも別れないと決めていたのですが、子供が巣立つ時期になり、夫と一緒にいる意味を感じなくなってきました。しかし専業主婦で20年間もいたために、今更離れて自活することもできると思えず、しかし、子供がいなくなる今、夫と二人の生活は考えられずにいます。夫は私には能力がないので外では働けないと言います。私としては、今まで家庭に居たのでもう外では働けないのではないかと感じている部分もあります。これからどのように人生を歩んでいけばよいのかが分からず非常につらいです。

 

旦那さんが仕事をしている間、立派に家庭を守ってこられたということで、非常に旦那さんも心強かったと思います。もし、奥様に働く気持ちがあるのであれば、簡単なアルバイトからでも始められるのがいいのではないでしょうか。もちろん最初は怒られることやなれないこともあるかもしれませんが、主婦としての経験は社会に出て役に立つことも多いです。お掃除やお料理なども、外でも十分に戦力になることもあります。旦那さんの言い方は悪いですが、外で働くことの大変さを痛感してのご意見だとも思いますので、できれば奥様を信じてあげて欲しいです。すぐに正社員という感じは無理でも、少し短時間からでも働いてみるということも可能になっていますので、外に出たいという場合には意欲があれば働きに出るのもいいでしょう。自分でお金を稼げるようになると自分に自信がつくかもしれません。

 
 


主人は気持ちの弱い人で、なかなか仕事が続かず転職を繰り返しています。私は彼を支えなくてはと思い、私も働いて生活費を納めてきましたが、彼には家族を守ることや養うといった気持ちが少ないのではないかと感じるときがあります。しかし、私のことを必要だとしてくれている部分も大きく、気持ちは優しい人なので別れずに一緒にいます。最近、友人からは、それって共依存なのではないの?と言われるようになりました。主人に頼りにされていると思う反面、このままでいいのだろうかという思いも強いです。仕事をしていても主人のことが気になってしまうこともあります。

 

ご主人の問題はご主人の問題として、自分とは区別をつけるようにしましょう。転職を繰り返すことに関しても、何も言わないで見守ることも必要になるかと思います。しかし、ご自分の負担に感じるようであれば、旦那様と距離を置くことも必要になってくるでしょう。旦那様はあなたに甘えているのかもしれません。しっかり自活できるようにすることも、お互いが自立するためには必要になってきます。あなたの負担になっていないのであればいいのですが、負担に感じる場合には、その関係性を解消することも必要になってくるかもしれません。あなたは彼に頼ることはできますか?頼られるばかりで辛いと感じることはないでしょうか。また、自分がいないとこの人は駄目になってしまうと感じて、相手に必要以上に世話をしてしまうことなどはないでしょうか。二人で一緒にいてもお互いに依存しあってしまう場合には、少し距離を置くことも必要になるでしょう。

 
 


主人に何で何もしないのと思いつつ、つい自分ですべてを仕切ってしまいます。主人も自分のそんな性格を分かっているのか、何もせずに見ているだけです。役割分担ができていると思っていますが、これも共依存の一種なのでしょうか。

 

役割分担をしていてお互いに不満がない場合には自発的に行われているので良い場合もあります。また、そうすることで、効率が良かったりする場合もありますので、一概に共依存であるとは言い切れません。しかし、お互いにあまり良くない状況であると感じていることや、気になる部分があるのであれば、改善していくこともいいでしょう。ただ、長年役割を分けているといざその役割を止めようと思ったときには、相手からストップがかかる場合もあります。